「天保異聞妖奇士」 漢検の勉強をしていたら10年前に放送されていた時代劇アニメを発見した。

漢字つながりでゆるゆるだが、漢検二級をめざしての勉強。および白川静先生の字源で漢字の語源も勉強をしている。
ネットで検索すると、10年ほど前に漢字を武器として妖怪(この作品の場合妖夷という)を退治するアニメがあると知った。
タイトルは「天保異聞 妖奇士」(あやかしあやしと読む)

 なんとうれしいことに、Amazon プライムビデオで見放題で見れる! うれしいね。

 早速見てみると、なにかなつかしいテイスト。時代は天保で敵は妖怪と呼ばれた鳥居耀蔵。仲間の奇士たちも毎回登場する人々も、外れたくて外れて、そのはみ出したことを少し自慢にする不良とかではなくて、がんじがらめの世の中の仕組みの中では、弾かれてしまう運命のマイノリティーな存在。
 必然、内容も画面も暗くなりますわな。そこがいいんだよ。そこがこの作品のよさだよ。と声を大にして言いたいんだけど。今の若い人には、この感じわからんかなあ。と思いながら、そのマイナーさ加減がますます愛おしくなる。
 必殺シリーズ初期のアウトロー、やさぐれ感満載のテイスト。好きな感じだ。しかし、このテイストが果たして、今の人に受けるだろうか……案の上、受け入れがたかったようで、通常一年の放送予定が半年で打ち切りの憂き目に……。ここらへんもなんか「必殺仕置人」と似てるあぶない感出てるな。
 必殺ファンにしかわからないだろうけど、マイノリティー感を強調しているのは「必殺からくり人」
 超常現象を取り扱っている点で「翔べ、必殺うらごろし」に似ているなあと思った。

 奇士になる前の主人公竜導 往壓(りゅうどう ゆきあつ)も、士農工商のいずれでもない浮民という身分。いやあ、これってあきらかに被差別民のことだと思う。伝奇もの時代劇ってことで、かろうじてスルーされている感じ。
 あえて、世間のタブーや隠してしまいたいことに挑戦している感じ。そういう意味で、吉原の女郎を描いて、女性蔑視だ! 的な意見を読んだが、あきらかに読みが浅いというか。確かに身体を売るということは、つらいことで、売らなければならない社会的事情があったのは間違いないんだけど、一面くらいの高い花魁クラスになると、上級クラスの階級と交流できる出世ともなるわけです。こういう社会的背景無視して、差別はダメだ!となると、へんてこりんな作品しか出てこなくなるよ。ちょっと作品の趣旨と脱線しました。 おしい。なんでこんないい打ち切りなの?
と憤る前に、こんな危ない作品がよくテレビ放送できたなという驚きと喜びの方が先に立つ。
 変わった奴だけが、偏愛するであろうちょっと変わったアニメです。

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