サンダーマスク

解説 ケボ川
さあ皆さんまたお会いしました
今回も奥深い手塚治虫先生の漫画みてまいりましょうね。
さあ、今回はね、手塚漫画の中でも異色中の異色作「サンダーマスク」見ていきましょうね。
なんとね。この作品、手塚先生の原作じゃないんですね。原作じゃないと言えば、「罪と罰」のような文芸作品ではなくて、テレビの特撮ヒーロー番組のコミカライズだったんですね。はい表紙見てくださいね。ごらんの通り名前にマスクがついてますから、当然マスクヒーローなんですけど、ビッグX、マグマ大使。手塚漫画では巨大化しても、マスクにならないんですね。みんな素顔です。これは特撮ヒーローは必ずマスクになるんですね。

 製作当時の1972年は、本当に特撮ヒーローブームでして、「ウルトラマン」「仮面ライダー」各局が何本も特撮番組を放送してました。「サンダーマスク」のその1本だったんですね。
 
でもね。少年サンデーに連載された手塚版「サンダーマスク」はちょっと、ドラマとはガラッとイメージ違いますよ。どちらかというとホラー色が強いですね。ホラーと言えば、思い出すのがバンパイヤ(1) (手塚治虫文庫全集)
ですね。あれも漫画版は手塚先生が登場して、大活躍しましたよね。本編もこののりで再び手塚先生が大きく物語りに関わってきますよ。

 そして主人公・命光一の設定も変わってますよ。余命1年を宣告された光一
は、一千万で自分の命を売るとプラカードを持って町を歩きます。この設定三島由紀夫「命売ります」命売ります (ちくま文庫)
に似てますね。命という名前から発想したんでしょうか。
 その命を買ったのが高瀬博士。
 高瀬博士は、地底に一万年前に埋まった宇宙から飛来したガス状の生命体に光一の身体を提供。光一は生命体と融合して、サンダーマスクとなります。
 宇宙の支配をたくらむ魔王デカンダーと対決します。
 高瀬博士がなくなり残されたのは娘まゆみと息子勝也。
 さあ、その高瀬まゆみは初登場シーンではすっぽんぽん。クリスチャン系の大学の教室のなかで恍惚と全裸になっているんですな。
 当時の少年誌、結構わりとエッチなシーンがあったなあ。今ならちょっと巨乳のキャラでも絶対に何かまとってますね。当時はまだ規制がゆるかったんですね。じっくり手を止めてご覧なさい。
 まあ、なんで自分でも気がつかないうちに裸になっていたか。なぞ、なぞ、なぞですね。そこがまた悪魔的・ホラー的なんですね。これが、ラストに向かって光一との悲恋に繋がっていくんですね。
 このドラマもソフト化もされず幻の作品となっております。
 さあ、最後は思いもかけない展開が待ってますよ。涙なしでは見られませんよ。ハンカチを用意してごらんなさいね。
 それでは、次回またお会いしましょう。




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