百歳人生を生きるヒント 五木寛之

ま、いっかけん)
私の年齢にドンピシャリの本。うなずくことばかりでした。

あきらめを貫くと、ぐるっと回って明るくなった

 

五木寛之先生についての思い出1

「四季・奈津子」「青春の門」など、

五木先生の原作の映画は必ず女優さんのおっぱいが拝めるので、

テレビ放映を楽しみにしておりましした。

脱いでこそ本格女優だという風潮があって、

ま、本当に脱いだ女優さんがどんどん大物になっていったんで、

しかも当時は地上波(しかないけど)

でゴールデンタイムの映画放映でばんばんヌードありの作品を平気で放送してました。

ビデオもなかった当時はその一瞬を見逃さないように瞬きもしなかったのは言うまでもありません。

思い出その2

25年前から諦めムード。でも、どっこいまだ生きてる!

その後再び私の中で五木先生の名前がクローズアップされるのは、

「生きるヒント」のシリーズがベストセラーになった頃でした。

当時は私は二十代半ば。まだバブルの余韻が残っていました。

同世代は必ず格好いい車、ブランドの服、冬はスキー、

夏はマリンジェットなど、

それなりに今では考えられない贅沢をしていました。

が、私と言えば全然そんな遊びを知らず、働くだけの毎日。

好きなことをする時間もなく、

一人前に仕事が出来るようになったにも関わらず、

虚しい日々を暮らしてました。

「生きるヒント」は豊かな時代に突然あらわれたポジティブと眞反対の超ネガティブシンキングでした。

豊かな発展する時代はもう終わる。これからはどんどん縮小衰退に向かっていくぞ。

当時の時代の空気とは真っ向から違う見解。

しかしながら、

バブリーな時代の空気になじめない少数派も少なからずいました。

そんな少数派に支持されて「生きるヒント」シリーズはロングセラーになり、

「大河の一滴」や「下山の思想」につながっていきます。

あきらめるとは悪い意味の言葉ではない。

「あきらか」に「みきわめる」ことであるとこの本で知りました。

五木先生の見解はものの見事に未来を予見していました。

二十五年たった今現実に既に起こっています。

五木先生「生きるヒント」の頃は60歳。

今だとまだまだ老年期にさしかかった位の印象ですが、

当時は体調もお悪かった様子でいよいよ人生の終盤へ向けてのラストメッセージ的な趣きで、

なんとなく暗い印象でした。

ところが85歳の今でも現役で活躍、

体調も60代の頃よりもいいそうです。

めっちゃ元気ヤン!

数年前、地元の講演会で登壇されたお姿はとても80代とは思えない若さでした。

暗さ後ろ向きもぐるっと回ると、前向きにになるのか、

苦悩しきった果てに逆に開き直る明るさ強さを勝ち得るのか。

「あんな風に年をとりたい」

あこがれの存在です。

百歳人生の折り返し地点に突入

二十五年前には若者だった私も既に五十に差し掛かって、

百歳人生の後半に入ってきました。

五木先生の下山の思想の入口に入ってきたわけです。

「百歳人生を生きるヒント」では、

50代、60代、70代、80代、90代の年代別に生きてくヒントが解説されています。

50代の私は下り坂事始めとして、「降りていく準備と覚悟をしなさい」

と説かれています。

当然です。

体力、知力、精神力どれをとっても若い頃とは格段に落ちているのを自覚します。

ですが、私たちの世代の場合

「落ちてきたな。仕方がないな」

自覚しているだけではすまないのです。

人生100年の時代では引退は80歳。

ぐんと引退が引き伸ばされました。

まだ30年間も働き続けなければならないのです。

寿命は延ばそうと思わなくても勝手に延びてしまいそうです。

80歳まで現役で働き続けるために、

体力・知力・精神力の減退を少しでも減らしていく努力も必要になってきました。

私たちより少し上は逃げ切り世代。

会社や社会が守ってくれていました。

私たちより下は会社や社会が守ってくれていないのを悟っています。

「ライフシフト」で提唱されている個人事業主的な仕事をしたり、

仕事にプラス副業をしたり、長い人生に渡って学び探求していく姿勢を学び取る時間が十分にあります。

ところが「ライフシフト」で書かれた3つの世代のうち1973年生まれが代表の真中の世代は、1947年生まれ

の上の世代の価値観に影響され、

「1つの仕事で一人前になれば、後は一生食いっぱぐれなし」

と思って生きてきました。

ところが、1947世代とは違って今すでに真中世代の雇用は揺らいでいます。

旧世代の生き方価値観では通用しない時代になっているにも、

かかわらず準備もないまま、現実の海に救命ボートなしに投げ出されてしまっているのです。

ですから、当然ながら人生は有限なので下山の準備もしながらも、厳しい社会をサバイバルできるように新

しいチャレンジや勉強も並行しつつ行動するダブルスタンダードが必要かなと実感しています。

テレビであるタレントさんが世界の名峰へ山登りにチャレンジしてます。

それはそれで大変だと思います。番組の都合上、頂上についたら、ヘリコプターでさようなら。

本当は下山が一番大変なんだそうです。

下山の時に体力を失って亡くなるケースもあるそうです。

人生の下山もただ単に諦めることを増やすだけでは無事に降りられそうにありません。

下山には下山なりの体力、知力、精神力が必要なようです。

残念ながら60代以降はまだその年代に達していないので、ピンときませんでした。

五木先生の本では50代からの人生を考える「林住期」に興味があります。

今回の一言

 

年をとるのも楽じゃない

 

 




スポンサードリンク




スポンサードリンク