空海 -KU-KA-I の公開間近 原作者 夢枕獏先生の講演会に行った

夢枕獏先生講演会  2018/1/13 倉敷芸文館ホール 「旅と物語」

ま、いっかけん 

ども、ま、いっかけんです。

営業日にもかかわらず、どうしても夢枕獏先生のお話が聞きたくて、倉敷芸文館ホールで行われた夢枕獏先生の講演会に行ってきました。

アラフィフワナビにとって、現役の作家さんのお話を聞くのは本当に刺激になります。

夢枕先生は著書「秘伝 書く技術」でその創作の秘密を惜しげなく披露されてます。

 
夢枕獏先生と言えばやっぱりなんといっても「陰陽師」陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)ですね。

スケールが大きくて、時代や空間を飛び越えるようなダイナミックな世界観で引き込まれます。
 
壇上に立つと、開口一番、併設する大山名人記念館を見て、

大山名人と雑誌の企画で駒落ち将棋をした思い出ばなしをしました。

大山名人は対戦相手には非常に厳しいお人でしたが、素人相手には非常に優しかった。

夢枕先生が勝てるように誘導してくださったそうです。

当意即妙に、ご当地の有名人のお話をされるところはさすがストーリーテラー。

つかみから一気に話しに引き込まれました。

「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」チェン・カイコー監督 染谷将太主演 2018年公開

 

先生の著作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)が中国映画の巨匠・チェン・カイコー監督の手によって映画化されました。

カイコー監督と言えば、「さらばわが愛/覇王別姫」さらば、わが愛 覇王別姫(字幕版)や「始皇帝暗殺」始皇帝暗殺 [DVD]「運命の子」が印象深いです。

情念が蠢くドロドロの世界観が独特です。

その世界観が求道者空海とどう結びついていくのかが楽しみです。
 

「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」は2018年2月24日からの公開。

主演・空海は染谷将太さん。

今から楽しみです。

阿部寛さんや、松坂慶子さんも出て。豪華キャストです。

先駆けて公開された中国ではなんと90億円の大ヒットだそうで……。

日本のタイトルは「空海」となっておりますが、中国では「妖猫伝」。

化猫映画っぽいタイトルになってます。

陰陽師の安倍晴明的役割を空海がやるのかな。

実際、空海には数々の超人伝説が全国のあちこちに残ってますもんね。

また中国側のキャラクターは詩人の白楽天や李白が登場する模様。

日本では一大宗派の開祖でも中国では知る人ぞ知る存在。

違うパッケージになるのはいたしかたがないかなと。

空海が修行したとされるお寺が再現されたセットのスペースは、なんと東京ドームの約8個分

ヒエー、スケールが違いますな。
 
建築にかかったコストは何十億だとか。映画の製作費のほとんどをセットに注ぎ込んでいるそうです。

日本の映画界いや世界の映画界でもこんなセットは今や存在しないのではないでしょうか?

いまやCGがあればどんなものでも表現できちゃいますもんね。

「永遠の0」「海賊と呼ばれた男の」山崎貴監督率いる白組のVFX技術で、

ハリウッド映画となんら遜色がなくなりました。

日本だけ出なくて韓国も中国もけっこうCGを使った伝奇アクションクォリティー高いです。

なのに、なぜ巨額を投資して巨大セットを作るの?

撮影が終わったセットは、観光スポットになり、

しかもそのまま映画村のように他の映画の撮影にも貸し出すようで、ばっちり採算が取れる寸法です。

まさに一石二鳥、商売上手ですね!

もう一人の伝説的僧侶・三蔵法師

 

夢枕先生は日本の三代偉人を定義していて――

・宮沢賢治

・弘法大師・空海

・アントニオ猪木

 そのうち猪木氏は、「PRIDE」という総合格闘技イベントで毎回詩を読むのが恒例でした

(世代だなあ。私もスカパーでよく見てました)

その時の詩が、

「今はもう秋。高田延彦の奥さんは向井亜紀」

 という詩を読んで、

 一生ついていくつもりだったのに、

「もう、ついていけない!」

その日、以来三大偉人から脱落したそうです。

弘法大師空海は海を渡って唐に修行に行き、密教を日本に持ち帰りました。

日本人にとって空海は偉人に間違えないです。
その中国に天竺インドから仏教を持ち帰ったのは

「西遊記」のおっしょう様・三蔵法師玄奘でした。

物語では、悟空・八戒・悟浄の弟子の妖怪に守られて、

天竺からありがたいお経を持ち帰るのですが、実際に悟空たちがいるはずもなし。

しかも、物語では確か時の国王に任命されて、お経を取りに行くのですが、

実際は、どうしても本物の仏典を読みたいと

いうやむにやまれぬ信仰心から来た行動。

唐は当時・道教がさかんでした。

国を飛び出したら、国禁扱いで処刑覚悟のインドへの旅でした。

「一緒に旅に行こう」

と約束した仲間がいましたが、決行直前にドタキャン。

結局一人で行くことに。

一人だけお供がいたのですが、旅の途中で姿を消しました。

牛魔王や金閣銀閣などの妖怪などはいないでしょうけど、

命がけの苛酷な旅であったのは間違いいないでしょう。

夢枕先生は実際に、三蔵の足跡を辿る旅をしているそうです。

ところが、随行の現地のウイグル人が馬ごと川に落ちて死亡する事故が起きました。

現地の川の水は落ちたら凍死するぐらいの冷たさ。

それ故に、ウイグル人は泳ぎを知らない。

学校でプールの授業がないようです。

死亡事故が起きたため、旅は中止となりました。

現代の旅でも危険なのに、まして当時の旅、相当の覚悟がなければいけませんな。

夢枕先生、空海の次は三蔵法師の物語を描きたいそうです。
 

物語は旅。旅は物語

 
私の小説は全て旅に通じている。

実際に旅をしていなくても、

格闘家を主人公にしたら実際にチャンピオンベルトを巻くまでが長い旅だし、

登山がテーマの小説でも、山登りそのものが長い旅だ」

これから個人的感想

そうか小説とは旅なのか。

私は旅をしてません。結婚してから家族旅行に無理矢理行かされてたりもしましたが。

自営でずっと休みのない仕事をしてきました。

ちょっと遠出しても、日帰りなのでくつろげなくて、逆に疲れちゃうんです。

私の書くものが、パッとしないのも旅をしないからかもしれないなあ。
 
あっという間の1時間半でした。

講演の後、サイン会があったのですが、夢枕獏先生の著書は数冊しか読んだことしかなくて。

おこがましくて遠慮しました。
 
極める人は「好き」の目盛りが振り切ってるんですよね。

ブログでも極めてる人はみんなそうです。

夢枕先生も興味があるものは徹底的に掘り下げる。

足跡を辿って危険な旅にもチャレンジする。

すばらしいです。

私はいろいろ好きなものがあるんですけど、どれも目盛りが標準値ぐらいしかないんです。

それじゃ、本人の目の前で好きです。って言う資格ないなと思いました。

ちなみに本当に大好きな人はすでにだいたい故人です。

これではいかんなあと思いました。
 
 




スポンサードリンク




スポンサードリンク