NHK「勝海舟 総集編 前編」

関わったいろんな人の分岐点となった作品。倉本作品の登場人物は等身大だ。多くの映像作品のように、ヒーロー然というよりも、むしろ真逆な。失敗をし、苦悩する小心者の人物を描いている。
「格好いい奴なんか死んでも書くものか」
 という創作信念を持つ倉本聰に明治維新の英雄はやはりそぐわなかった。やはり、前略おふくろ様 Vol.1 [Blu-ray]のサブのように、北の国から全20巻+スペシャル版 倉本聰田中邦衛吉岡秀 25枚組DVD
「北の国から」の純のように悩み後悔する。
 総集編だから、全部を観られたわけじゃないけど、渡勝麟太郎はやはり迷う男だった。心情としては開国しかし行動としては鎖国。で、英雄じゃない一人の幕末の動乱に巻き込まれた迷いをそのまま表現していたような気がする。つまり倉本作品の主人公のような人物がそのまま幕末に放り込まれたような印象。しかしながら、松方弘樹に主役交代になってからはガラッと印象が違う。まるで人が変わったみたい(笑)当たり前か。に、べらんめえ口調になって、自分のやるべきと言ったら迷わず行動に移す男に変貌していた。
 と言っても調度、渡、松方、の行動時期がまだ渡の頃は麟太郎で修業時代、松方になっていよいよ行動を起こす、歴史に海舟の名前が出る時期なので、まことに渡さんのやった年代は割の合わない時期だったしか言いようがない。
 松方海舟の方が実像に近いのではないかと思う。剣と禅を修行して行動に迷いがないのです。
 しかし、本当にいい俳優・いい女優の一番いい頃の姿が観られてうれしい。後半は藤岡弘、、ショーケンが登場するのでますます楽しみだ。
 倉本さんは途中で、脚本を降り北海道へ。そこから「北の国から」「昨日悲別へ」とか数々の名作が生まれる。
 渡さんは降板後、初復帰が倉本さんと組んだ「大都会 闘いの日々」。これが後の「西部警察」につながる。
「人間万事塞翁が馬」ですな。
 松方さんは撮影終了後、NHKへの不満を爆発。
 倉本さんと松方さんはかなりNHKと和解するまで時間がかかったみたい。おかげで長らく幻だった「勝海舟」を見ることができたのですが。
 ところが渡さんは、大河主演を途中降板という前代未聞のことをしたにもかかわらず、裏番組の主演が終わったら、「秀吉」や「義経」などの大河に出演。
 人間ドラマだった「大都会」を「大都会パートⅡ」では180度変わった娯楽アクション作に――
 てなことがあるにもかかわらず、
何度も倉本さんと組んで
「はぐれ雲」や「時計――」
 をやってる。
 渡さんの人間力で、うまくやっていってるんだろうね。
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