「人生は楽しいかい?」「コンビニ人間」オーディブルのおすすめの3作

ま、いっかけんども、ま、いっかけんです。

アマゾンが提供している聴く読書Audible。

ますますはまっておりますよ。

読書につきものの、本を開いて活字を見る一手間が全く皆無。

読書した感なしに読書できるところがいいところ。

逆に悪い点といえばそうかもしれません。

オーディブルは普段購入したり読んだりするのをためらうような本をチョイスするのがおすすめです。

ちょっと自分が苦手なジャンル。

ちょっと読むのが億劫になりそうな長編だったり、

難しい用語が一杯出てきそうな経済や社会を解説した本とか。

聞き流しているうちにちょっとだけ賢くなっ

ている(錯覚?)

通にならないまでも……苦手意識がなくなるだけでも随分成長すると思います。

おすすめ作品3つ

「私的幸福論」浅田次郎

浅田次郎さんの講演会のライブ音声です

浅田次郎さんは子供の頃から作家志望。

しかしデビューできたのは40歳を過ぎてからでした。

それまではことごとく不運でした。

しかし、中国の格言集「 説苑」の中の孔子の一節

「存亡禍福は皆我に在り」

自分の生き死にや幸不幸は全部自分の姿勢や心構えにかかっているんだよ。

という言葉を信じて、不遇に耐えて小説を書く修行を怠りませんでした。

すると、デビューを飾るやいなやとんとん拍子にヒット作を連発。

文壇デビューを果たしてからは、運気がのぼる一方。

この音声を聴くと俄然やる気が湧いてきます。

「人生は楽しいかい?」

お師匠さまはいつも関西弁

「人生は楽しいかい?」はひととき流行った物語形式で

自己啓発やビジネス作法をわかりやすく解説するもしドラ、

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

をはじめとしたジャンルのビジネス書で、

ロシアの特殊部隊で開発された「システマ」の秘訣を物語り形式で解説したものなんです。

主人公にシステマの真髄を伝授するロシア人ゲオさんはなぜか関西弁。

ドラマ化された「夢をかなえるゾウ」

のインドのゾウの神様ガネーシャを思い出してしまいました。

なぜ関西弁なのかわかりませんけど、

なぜか関西弁で語ると妙に説得力があがります。

しかも、生々しい実感があるんですよね。

少々強引。しかも自分の欲望に忠実というキャラもどこか似てましたね。

物語を読み進めるうちにシステマの真髄が呑み込める

 

サラリーマンの主人公はふとしたきっかけでシステマの達人のロシア男性ゲオから、

十二の宿題を出されます。

宿題をこなすうちに気弱だった主人公がだんだんと変化します。

作者は実際にシステマのインストラクターでシステマに関する数々の著作で有名な北川貴英さん。

主人公をはじめ、システマを学び続けるベンチャー企業の経営者など。

実際に活用されているメッソッドであるし、

システマから学び人生が変化した人たちも現実に生きている人を

モデルにしているだけあってすごくリアルで説得力があるんですよね。

そこらへんが、理論を説明するために無理矢理設定されたキャラや物語

の薄っぺらい類似書とは一線を画してますね。

システマの極意とはフツーに戻る

ウルトラマン・昭和仮面ライダー世代です。

「ヘンシーン」」

だから一瞬にして、努力なしですごい能力を持った超人になることにすごくあこがれるんですね。

だから瞑想や呼吸法や様々な能力開発でもそのメッソドを通して、

今までの自分を超えることをめざしてしまいがち。

ところが、システマの目的は、いつもの自分にもどること。

「鼻から吸って、口から吐く」という呼吸を通して、

緊急自体に出くわしてもいつもの自分に素早く戻れるように練習します。
ちょっとしたことで「怯えたり」「切れたり」動揺してしまうのは、

つまり平時の段階で、いっぱいいっぱいの状態。

平常時に既に心が波立っているので、

ちょっとしたアクシデントで心のコップから水が溢れだしてしまうのです。

その波立つ心を呼吸で導いて平常心にする。シンプルかつ実用的なメソッドです。

本格的にインストラクターについて学ぶことは、

忙しく時間の余裕もない人には無理かもしれないけど、

いつも呼吸を意識して、平常心を保つのにはとても役に立つ本でした。

早速真似しておりますよ。

コンビニ人間

通常の人間としての感情をもたないサイコパス的人格の主人公恵子。

作家でありながらコンビニでバイトを続ける著者村田沙弥香さんの分身。

手塚治虫先生の手による多くの作品には昆虫のように擬態して

人間のようなふりをして社会にひっそりと潜んでいる

「人間もどき」

的な生命体が幾度となく登場しますが、

恵子もコンビニという画一化された規準の中で人間のふりをしながら生きている生き物という感じ。

ホラーの要素全くないはずなのにホラーっぽい。

近未来SFの要素全くないのにSFっぽい。

コンビニっていう無機質なものの代表が人間の生体の中に既に入り込んで、

身体の一部になっている気がする。ある種、現代人誰でもはコンビニ人間だという気がします。

50歳にして初バイトの自分が大いに共感。

揺るぎようがない絶対的な規準。

絶対的なルールそんなものがあって、その規準に従っていれば誰から何もいられない。

どころかグループの一員として賞賛される。

目立たない人に自慢できる長所もない。

むしろ欠点だらけで人か後ろ指さされるような存在。

でも一つのカルト的教条に忠実に従っていれば、組織の一部でいられる。

私自身もこの年になって、生まれて初めてバイト生活をはじめて、組織の一部であることの安心感、

自分という存在を消せる快感のようなものを感じました。

組織が提供する全員共通の制服に袖を通したら、

その瞬間から一個人から組織の中の生き物になってしまって個は消えてしまうんですね。

この小説ではコンビニ人間。私だったらお肉屋だったら、肉人間だったのかもしれません。

これは下手をしたらファシズムに繋がりかねない危険な兆候ですけど、

ある種の、つまり世の中からつまはじきにされている人間にとっては、まかり間違うと、世の中の歯車の一

つになることはものすごく居心地のいいもんなのだと気がつきました。

村田沙弥香さんの世界観と作品大いに共感してしまいました。

共感できないサイコパス的なところが村田作品の魅力なんでしょうけど、

村田さんと似た部分をもっているってことなんでしょうねえ。

朗読は内容もともかく読む人がとくに大事。

「コンビニ人間」は大久保佳代子さん。これが本作の世界観にぴったり! 

大久保さん実に多才な方ですね。

姉妹編の「コンビニエンスストア様」もあるよ。




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