ブレードランナー2049

 話題の映画を早速見に行ってきました。
「ブレードランナー」を見たのは1982年中学校二年の時でした。当時はSFといってもスターウォーズかスタートレックかぐらいだったので、真っ正面から近未来の未来都市を描いていたのは新鮮でした。
ずっと夜みたいに暗くて、雨ばかり降っているという最近の天候みたいですね。
さて2049は上映時間2時間40分の長尺と聞いて、怖じ気づきましたが、すーっと入り込んであまり長く感じませんでした。
 ラストまで見た感想は一言、

「騙された!」

 です。あらすじはネタバレになるので省略。

ブレードランナーを見るといつも出てくるのは、何をもって人間と言うのか? という疑問なんです。

 レプリカント。遺伝子操作によって作られた人造人間で宇宙での肉体労働に耐えるように丈夫に改造され、寿命も短く設定されている。
 さて、人間によって造られた生命なんだから、人間では無い、即ち人権はないとされて、反逆したレプリカントは抹殺される運命。レプリカントを見つけ出し始末するのがブレードランナーです。
 レプリカントに心はあるのか? 原作は「アンドロイドは伝記羊の夢を見るのか」ですから、レプリカント=アンドロイドなら機械なので心はない。遺伝子操作された人間を改造した生き物なら心がある。
オリジナルの映画では、それははっきり提示されなかった。
 心があるなら、抹殺していいのか。抹殺を任されたブレードランナーに正義は全くない。死んでいくレプリカントの方が人間味があって。人間の方が冷たくて人間性が感じられない。
 今回、主人公Kにバーチャル彼女JOYがいるのですが、いきいきして、いつも的確にKを包みこむような優しい言葉をかけてくれて、とても架空のモノとは思えない。こっちの方が本物だろう!
 生身の風俗嬢と同期して、姿はJOY身体は風俗嬢を抱くKですが、風俗嬢の身体にJOYの魂が乗り移ったよう。状態としては真逆、外見はJOY中身は風俗嬢なんですが。見てる方はJOYとKが本当に抱き合ってるようにしか見えない。
 何に心があって、何に心がないのか私たちは知ることが出来ない。
考えてみれば、テレパスでなければ他人の心を読むことはできない。
そもそもテレパスなんかいるのかテレパシーなるものがあるのか分かりませんが――
 普通の人間である限り、他人の心は一切分からない。外から察する以外に無い。自分の心でさえも死ねば消えていくし。
 映画を見ている間、ずーっともやもやした気持が交錯していました。それは14歳の時に見たオリジナルを見た時の感覚そのままでした。
 2046はリジナルを踏まえて、ちょうど対になっているようなしつらえで、無限ループになっている。またオリジナルがみたくなっちゃいました。と言っても、何作もバージョンがあるから、解釈も多様。
そこがいいんでしょうね。
 人間とは? 生涯かけても答えの出ない質問です。おそろしい・すごい作品に出会ってしまった。




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