無責任男と用心棒と荒野の用心棒

黒澤明の名作「用心棒」と植木等の無責任シリーズの第一作「ニッポン無責任時代」この二作の共通点は?
同じ東宝映画の作品である。
それも正解だが、
実はこの二作元ネタが同じなのだ。
ダシール・ハメット作「赤い収穫」
二つの対立する組織を焚きつけて、抗争させて、二つ同時に壊滅させる。
それまでの正面切って闘うヒーローとは一線を画した。毒をもって毒を制する。
用心棒は宿場町のやくざ組織二つを手玉にとって、全滅させ、颯爽と去って行く。
無責任男は二つの会社を手玉にとって、スイスイと社長に納まった。
「用心棒」は1961年。
「ニッポン無責任時代」は1962年。
ほぼ、同年代で同じ製作会社。
植木等無責任男と三船敏郎三十郎が入れ替わってたらどうだろう。
と、ありえもしない妄想で頭がいっぱいになる。
用心棒が全編無責任男だったら笑える。
逆に無責任時代の平均(たいらひとし)が三十郎だったら、これも笑える。
 用心棒が海を渡ると「荒野の用心棒」になった。
 イタリア製の西部劇。当初はイタリア人気質で、用心棒はもっとおしゃべりだったみたい。だが、主演のイーストウッドの意向で、極力セリフをそぎ落とした。
正解だ。
無口になって、より強さと凄みが増した。
その後、セルジオ・レオーネの作品は映像と音楽で押すスタイルにより磨きがかかる。映像だけでストーリーが感情が伝わる。
レオーネ作品以外のマカロニ・ウエスタンのガンマンたちはちょっとおしゃべりなので凄みが半減だ。
荒野の用心棒が、無責任男だったら――
また、いらぬ妄想をしてしまった。
調子よくスイスイっと悪を退治するんだろうなあ。




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