最近見たエンタメ

「天保異聞伝 妖奇士」

地上波オンエア分はAmazonプライムで見てました。

実はこの作品、一年間の放送の予定が半年で打ち切り――

なので、放送分では消化不良になった部分多々あり、

追加製作されたお話が五話ありました。

ですが、DVD化される際、

終りの数枚にバラバラに追加されています。

ちょっとややこしい。

voL6~8に分けて番外編が収録されています。

できれば続けて見たいもんですが、ま、いっか。

内容は……放送分をしのぐスケール感とハラハラ感を持った作品に大満足です。

オリジナルシリーズの時は優等生キャラだった?

女でいながら男装をする奇士のメンバー宰蔵が愛する人のために奇士の掟を破って暴走します。

まあいったいこの先どうなってしまうんだろうとハラハラしどうしでした。

奇士の存在いやいやこの世とは何か生きているということ自体って何かという問題に発展していきます。

シリーズの背景があらわになります。

かなり深い世界観に驚いた!

「強盗放火殺人囚」

生前のインタビューをまとめた力作「無冠の男」で

松方弘樹の最高傑作と言われながら今までDVD化されてなかった囚人三部作のうちの3作目です。
全2作を未見なので、なんとも言えませんが、

リアル感よりもおもしろさを重視。

とことんはみ出していく男の生き様。

欲望むき出し、女とあれば見さかいなしにすぐに××、

邪魔する奴は何の罪もなくても撃ち殺してもかまわない。

何度つかまっても懲りずに脱獄を繰り返す、逃げ回るたびに破壊。

死体の山を築いていく――

という半面、恋女房を思い続け(時々浮気はするけど)

脱獄仲間の若山富三郎扮するおっさんとの絆はどんなに身に危険が及んでも守り続ける。

極悪非道と人情がなぜか矛盾だらけながら混在している。なぜか松方弘樹の人そのもののような作品。

「いいかげん馬鹿」

ハナ肇主演・山田洋次監督の馬鹿シリーズ第2弾。

今じゃ絶対、無理なタイトルです。

少年期に地元を飛び出したはみだしものが、

ひょっこり戻ってきてヒロイン

(今回のヒロインは岩下志麻さん若い! 超美しい! 妹ではなく幼なじみです)

と再会を果たす。

という図式はまるで寅さん。

というか寅さんがこのパターンを踏襲しているのですが、

今見ると寅さんありきでしか見えません。

馬鹿シリーズが寅さんと決定的に、違うのは、

寅さんや浜ちゃんには上昇志向が全くないのに反して、

馬鹿シリーズ及びハナ肇演ずる主人公は、

「でっかい山当てて、一発大逆転してやるぞ」

という山師的野心満々。

さびれた漁師町を一大観光スポットにすべく奮闘します。

が、ことごとくいいところで失敗してしまいます。

おいしいところを回りの人が貰って、失敗の穴埋めは全部主人公に――

馬鹿シリーズの馬鹿は

「正直者は馬鹿を見る」

の馬鹿かと思うくらいです。
寅さんは地元葛飾に関しては全くのアウトサイダーで

寅さんが関わったからと言って何の変化も起きません。

だからこそ毎回生まれ故郷に戻ってこれるのですが、

この「いいかげん馬鹿」は行動するエネルギーが強すぎて、

自らの手で故郷を一大観光スポットに変革。

逆にそれが仇になって二度と故郷に戻れない放浪者になってしまいます。

ので馬鹿シリーズを始め山田洋次・ハナ肇コンビの映画の魅力は主人公の底知れないバイタリティー

と失敗しても何度でも這い上がる打たれ強さにあります。

そこが寅さんと180度違うところです。

馬鹿シリーズは毎回違う設定だからいいのですが、

同じ設定で回りをドンドン変えてしまう主人公では、長期シリーズ化は無理だったでしょう。

馬鹿シリーズの設定がまだ山田演出の過渡期だったというよりも、

60年代前半と60年代後半では、観客が望んでいるものがガラリと変わってしまったからなのかも知れません。

寅さんの登場は時代の必然だったのかも。

以上、時代も毛色も全く違った3作品でした。

これからもこんな感じで気の向くままエンタメを楽しんでいくつもりです。

以上の作品は全てここでレンタルしました。




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