竹中直人「役者は下手な方がいい」


竹中直人のあこがれ力

ものまねをする人で、
本人が嫌がって
「やめてくれ」
と言われて何年も許してくれない――
ってよく聞く話ですが、竹中さんがものまねすると、松田優作さん、原田芳雄さんと親しくなって交流が生まれる。
 それは、本人に対するリスペクトと憧れの力が本物だからだと思う。
「生きていくことは恥ずかしいことだと思う」
自信のなさから来る「どうせ俺なんか」思考。自信がないから自分じゃないものに憧れる
 マイナスが多ければ多いほど、プラスにベクトルが向いた時に発するエネルギーが強くなる。
 その出会った人々の名前のデカいこと。竹中さんの憧れ力の前に名だたる監督・俳優も惹かれるのかもしれません。
 輝かしい歴史を歩んで来た「竹中直人」さんが、今でも少年時代の弱気な部分を持っているとは驚きでした。
 繊細な傷つきやすい少年のような心をずっと持ち続けているからこそ、いくつになっても第一線を歩み続けられるのかもしれない。

印象に残った言葉

吉田日出子さん

「自分の芝居がダメな時は、監督がいけなかったから、共演者が良くなかったから。自分の芝居が良い時は、共演者が良かったから、監督が良かったから。私には何の責任もないの」
 竹中さんもこの言葉に納得。
 やるだけやって、あとはなりゆきまかせに生きられたらいいなあ。いい言葉です。

石井隆監督

 お酒が飲めなかった竹中さん。立て続けに自身の映画の企画が二本続けて頓挫。
 長い人生に一度や二度こうした行き詰まりの時期があるようです。
 そこで、酒の味を知ることに。その相手が石井隆監督でした。
 石井監督も竹中さんと同じ種族のようで……二人で
「どうせボクなんかだめなんです」
 と弱音大会に――
でも最後には
「ま、いいか」
というのが口癖だそうで。
ここにも、
「ま、いっか」種族がいました。
安心した。
 竹中直人さん、ますます好きになってしまいました。これからも活躍を応援します。




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