「捨ててこそ人生は開ける」究極の他力と究極の自力はなぜか似ていた

ま、いっかけん

ま、いっかけんです。

体調不良で寝てる時に、

元気をもらえる本を読みました。

「捨ててこそ人生は開ける 苦を快にかえる力」他阿真円著

真円さんは時宗法主(宗派の中で一番偉い人)

宗祖の一遍上人は念仏踊りを広めたので有名で、

私の頃の歴史の教科書には載ってました。

「南無阿弥陀仏(なむあみだぶ)」

と称えただけでその場その時に一瞬で極楽往生できる――という。

同じ阿弥陀仏を唱える浄土宗派の中でも究極に緩い感じです。

今まで仏教関連の書でも、他力本願の宗派の本には手が伸びなかったんです。

何にも努力しないで、幸せになるなんてありえないでしょと思っていたんですよ。

ところがどっこい真円さんの生き様と信仰の中で掴んだ人生哲学が

驚く程日本の有名な哲人とそっくりなことに気がつきました。

その名は中村天風。

日本版積極思考の元祖です。

名経営者松下幸之助さんや稲盛和夫さん。

作家の宇野千代さんやV9時代の読売ジャイアンツの選手など影響を受けた著名人は数知れず。

天風さんは1968年私の生まれた年にに92歳で亡くなっているので、年代は違いますが、真円さんとものすご

く共通点が多いのです。

天風VS真円共通点その1

何度も死線をくぐり抜けた歴戦の勇士

中村天風さんは日露戦争や日清戦争の時に軍事スパイととして中国に乗り込んでいました。

何度も死の危機をのりこえています。

まだヨガ哲学を学んでいない青年の頃ですが、生まれついて度胸があったのだそうです。

真円さんは太平洋戦争です。

折角大学に合格したのに1つも単位を取得しないまま、

ビルマやシンガポールの戦地に送り込まれます。

途中マラリアにかかって死の淵をさまよったり、

終戦後も居残り作業員となって捕虜同様の扱いの環境の中苛酷な重労働に耐え抜きました。

帰国できたのは終戦して二年後でした。

天風VS真円共通点その2

当時は不治の病・肺結核を克服

天風さんは日清戦争後に肺結核を発病。

日本では完治できないと悟り、世界各国に治療法克服法を求めて放浪する。

病気に冒されて弱ってしまった心を強くする方法も求めていた。

だが、欧米各地を訪問しても真理には巡り会えられず。

失望の帰途途中の船でヨーガの哲人カリアッパ師と出会い、インドの山中でヨーガの修行。

これが後の天風さんの創始した心身統一法の基礎になりました。

肺結核の克服に成功し日本に戻った。

やっと帰国した真円さん。

新たな学校の教師という仕事を得てわずか3か月で吐血。

肺結核に侵されていたのでした。

一年あまりの闘病で独自の健康法を編み出します。

天風VS真円共通点その3

独自の健康法を実践

天風さん真円さんともども肺結核を克服するために独自の健康法を編みだして実践。

天風さんは昭和40年代では驚異的な92歳という長命でした。

真円さんは98歳の現在でも時宗法主をつとめる元気ぶり。

その健康法はほんものであると納得せざるをえません。

天風VS真円共通点その4

絶対に揺るがない信念がある

天風さんは自信が見出した宇宙真理。

真円さんは阿弥陀仏への絶対的な信仰。

その揺るぎない軸に対する信念と信頼があります。

そこが心身と強さにつながるのだと思います。

次は、お二人が軸にしていた思想を具体的に比べて見ます

天風哲学VS時宗念仏信仰その1

天風哲学では、宇宙霊というものが宇宙エネルギーの根本であるといいます。

その宇宙霊の生命パワーがブリルという気。

宇宙に散らばるブリルが人間の生命活動を支えている。

その宇宙霊からいただくエネルギーを信じることによって心身が強くなる。

阿弥陀仏のお慈悲

「南無阿弥陀仏(なむあみだぶ)」

と一言唱えただけで、信仰のあるなし関係なく、阿弥陀如来がすぐに現れて、よりそってくれる。

その時、人は阿弥陀様と一体となっている。

阿弥陀様と一体になった人間は既に無敵。

どんな困難でも捨て身で立ち向かっていける。

天風哲学VS時宗念仏信仰その2

「天風の絶対積極」

いわゆるポジティブシンキングというと、いいことばかりに目をやって、

マイナスな出来事はあっても見てみないふりをする――という印象ですが、

天風哲学の「絶対積極」という考え方はそれとはいっせんを画します。

状況のマイナス面をそのまま受け入れながら、

それでも前向きに善処できる方法を見出し行動していくというものです。

「晴れてよし 曇ってもよし 富士の山」

という境地です。

人生に苦しいことは多い。

しかしその苦を楽に振りかけることに人生の妙味があると説きます。

それはまさに真円さんがこの本で語る

「諦めて、あきらめない」の精神だと思います。

苦を快にかえる 「諦めて、あきらめない」

戦況は厳しいのは諦めて、絶対に生きて帰るのはあきらめない。

病気になったのは諦めて、絶対に元気になるのはあきらめない。

諦めて、私を捨て無心になった時に、他力不思議の力が救ってくださるのです。

逆もまた真なり?

天風哲学は宗教ではありません。偶像崇拝どころか全知全能神や仏の存在を認めていないのです。

この世の現実のことはこの世で努力して解決しないといけないのです。

即ち絶対的に自分の力だけが頼りなのです。

究極の「自力本願」のような天風哲学がどことなく究極の「他力本願」の時宗の教義と似ているというのは不思議で興味

深いです。

自力でも他力でも真理を求めれば1つにつながるということでしょうか?

個人的には、むろん真円さんや天風さんのように強くは生き抜くことはできないと思います。

まあ、心も体も弱い人間なのです。

「諦めて、あきらめない」という教えに出会って、すこし救われたような気がしました。

今の状況を受け入れて、あきらめず向かっていきたいと思います。




スポンサードリンク




スポンサードリンク