
一年何をやってすごしてきたんでしょう。
こうやって一年が過ぎて、
そして、一生が過ぎていくんでしょうな。
年末で正月です。
大人がたっぷりと休めるのは、盆と正月くらいなもんですな。
初詣も行った。年始回りもすました。
後は……
家でゴロゴロ。
しかし、ながらテレビは毎年同じような番組ばかり。
多分去年の再放送でも誰も気がつかないぞ。
という方はAmazonプライムビデオで、映画三昧!
時間がたっぷりあるときはシリーズものでどっぷりと
世界観にひたるのがお勧め。
シリーズを見終わった頃には、キャラクターがまるで
友達になったような親しみを感じます。
で、既におなじみの作品なので、少々うたたねしても、
大丈夫。だいたいあらすじは同じですから!
「男はつらいよ」シリーズ
エンジン全開キャラ全開の初期寅さんから、
だんだん円熟の落ちついた寅さんへ――。
全47作を一気に見たら、すごい達成感だと思う。
「釣りバカ日誌」シリーズ
うらやましいな浜ちゃん。自分の好きなことばかりやって
、それで給料もらって――
一生安泰。
安心してください。
多分、浜ちゃんみたいな人は昔も今も存在しませんから。
いつの時代でも、理想の生き方を体現してくれている。
浜ちゃんこそ実は最強のスーパーヒーローなのかもしれない。
これを見終わったら、濱田岳バージョンを見てもいいかも。
「仁義なき戦い」シリーズ
モラル感ゼロ、しかも仲間内の団結もゼロ。ただただ、自分の生存欲求を満たすためと生き残りをかけて、ズル、日和見、裏切り、造反を繰り返す男たちの生き様。
それが逆に振り切れていて、さわやか。
一人一人のキャラが立っていて、しかも自分の生き様の軸を通しているのが今日まで愛されている要素かな。
主演のはずの菅原文太が唯一まとも?
な人なので、なぜかかすんでしまうけど、
やはり存在感を示すのはスターの貫禄でしょうか。
一番のおすすめキャラはは第2作の千葉真一さんです。
「影の軍団」や柳生十兵衛の普段とは180度違ったキャラの唖然呆然です。
「日本侠客伝」シリーズ
健さんがなかずとばずだった頃から、この1作で一気にスターダムにのし上がった記念碑的作品。
設定、役柄は違うものの
で、内容はだいたいいつも同じです……。
ラストまで、我慢に我慢を重ねた健さんがついに、堪忍袋の緒が切れて、諸肌脱いでの大立ち回り。痺れるねえ。
ので、どこから見てもいいようなもんですが。
第1作の中村(萬屋)錦之助さんの助演が見物。
実はこの作品はもともと錦之助さんが主演するはずだった。
しかし、時代劇から任侠路線に変更する会社東映に反撥し、
主演を断った。
盟友の健さんに花をもたすための助演。
男だねえ。
その後、錦之助さんは東映を出て、
テレビ時代劇に出るようになる。
錦之助さんの任侠シリーズも見てみたかった気もします。
おしい!
「宮本武蔵」シリーズ
数々映画やドラマで繰り返し繰り返し作られる武蔵。
宮本武蔵は数々の作家の方が小説にしているにもかかわらず、なぜか吉川英治版しか映像化されません。
もっといろんな武蔵像があってもいいような気がしますが。
忠臣蔵ならいろんな作家さん原作のものが映像化されてるんですけどね。
それはさておきやはり、数多くの武蔵の中でも傑作中の傑作は中村錦之助・内田吐夢コンビのシリーズでしょう。
年に1作のペースで作られ、血気盛んな時代から、剣士としてどんどん磨かれていく様は、他のどの武蔵にも真似のできない境地です。
とくに一乗寺の決斗は、
一部モノクロとなるすさまじい決闘シーンが生々しい戦闘で、
釘付けになります。
健さんがライバル佐々木小次郎です。
三船敏郎バージョンは小次郎は鶴田浩二さん。
長身の二枚目が演じる役柄だったのかな。
くしくも、小次郎役の二人が任侠映画の
二枚看板になるとは因縁ですな。
それでは、どれでもAmazon プライムビデオで
見られるので存分に堪能してください。