
ちは、ま、いっかけんです。
映画が好きです。
わずかな時間でも映画が見たいです。
新旧問いません。
映画館でもテレビでも小さな端末でもいいです。
とにかく映画が見たいです。
気になったタイトルはついつい購入しちゃいます。
この映画もそうでした。
「舞踏会の手帖」
本屋さんで安価で売られていた名作の映画の一つですね。
オールドファンでは知らない人がいないくらいの名作中の名作なのですが、
ついついモノクロだと敬遠してしまいますね。
タイトルは知っててもまだ未見だったのです。
監督は巨匠ジュリアン。ディヴィヴィエ
資産家の夫に先立たれ未亡人になったクリスティーヌが
16歳の時に初めて参加した舞踏会の手帖の名簿の男性を訪ねていくというお話。
このクリスティーヌが未亡人になったのが36歳!
わずか36歳で輝いていた16歳の頃の思い出に浸る。
今では36歳はまだまだ若造の方ですね。
1937年当時はまだまだ人生短かった。名簿の名前を頼って、
なつかしい男性たちと再会を果たしますが、
ほとんどの男性が変わり果ててしまい……人生の無常観が漂います。
出てくる人物、誰も幸せじゃないんですよ、
人生のはかなさ無情さよ。
ディヴィヴィエ監督が日本で非常に人気が高かったのも分かる気がします。
無常観・厭世観がすごいのです。
「祇園精舎の鐘の音諸行無常の響きあり」
まさに平家物語の世界観なんですよ。
このクリスティーヌが暮らしていた湖畔がイタリアはコモ湖のヴィッラ・デステ。
その風景を見て、私は「あっ」と声を上げてしまいました。
それはある惑星にそっくりだったからです。
その惑星とは「惑星ナブー」
スターウォーズシリーズでジョージ・ルーカスが直接てがけた「エピソード1~3」に登場した惑星です。
王女パドメとアナキン・スカイウォーカー(後のダース・ベイダー)が結婚式を挙げた場所です。
恥ずかしい話ですが、私公開当時、全部CGだと思ってました。
この世にこんなに美しい場所なんてあるわけない!
でも合成なのは建物だけでほとんど本物でした。 ごめんなさい!
ヴィッラ・デステは今ではホテルになって一般公開されてますが、
古くから貴族や資産家の持ちもの
で、まさに富と権力の象徴。
惑星の王女の住まいにぴったりだし、
クリスティーナの旦那さんも相当の身分の人か・資産家だったんだろうなと推測できます。
話を「舞踏会の手帖」に戻しますが、
2
0年前の舞踏会に参加した男性を訪ね歩くのですが、
ついに最後の男性、本命の男の人の行方が分かります。
なんと同じコモ湖の果てと果てに住んでいたのです。
ですが、男性はすでに死亡。
残された息子さんをクリスティーヌは養子に迎えて育てます。
16歳になった養子は初めての舞踏会に向かうのでした。
のが、あらすじなのですが、
この場面で息子を見て、再び
「あッ!」と言ってしまいました。その若者の容姿やいでたちが、
STAR WARSエピソード2・3に登場したアナキン・スカイウォーカー役ヘイデン・クリステンセンにそっくりだったのです。
もし「舞踏会の手帖」をご覧になる機会があったら確認してみて下さい。
STAR WARSエピソード2・3の製作において「舞踏会の手帖」
はかなりビジュアル・イメージの大きな部分を占めていると思いました。
考えてみると、ルーカス自身のこの三部作はルーカスが中年の時期で、暗いトーンのものでした。
まさしく無常観・厭世観に覆われていたディヴィヴィエ作品とシンクロしています。
古い映画を見て、ちょっとした発見してうれしくなって記事にしてみました。最後まで読んでくださりありがとうございます。
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