
自分の店のようなヘボヘボでも続いてる理由はこの記事をどうぞ。
またまた近所の個人飲食店が1年ちょいで閉店していました。
3年間、営業してきた実感は、結論から言うと、
「飲食店は絶対開業するな!」
と言いたいですね。
前から厳しいと言われる業界ですが、ますます厳しくなったと思います。
と言うのが、飲食店を始めたら絶対失敗するという人のタイプに、閉めたオーナーたちに特性に全然当てはまらないからです。
とある飲食店専門のコンサルタントさんの言葉では
「やってはいけない飲食店経営に向かない3つの特徴」という文章の中で
- 数字に甘い
- 人を育てられない
- 接客が苦手
と書かれていました。
「これってひょっとしてオレのこと?」
と言うぐらい全部当てはまってますが、
私の知ってる限りで店を閉めた人たちは全然それに当てはまらない人ばかりでした。
つまり、飲食店に成功する要因を持っている人でも、既に成功しない時代になってきたと言えそうです。
絶望しないで最後まで読んでくれ!
失敗する特徴1・数字に弱い
数字に強いというのは売上や仕入や固定費の管理だけじゃなく、きちんと計画を立てて、計画の道筋通りに一つ一つの行動を立てる人でした。
しかし、その緻密な計画と行動が逆に仇となったような気がします。
きちんと計画を立てると、一つ歯車がくうるとどんどんズレてきて、最期には積み木みたいに崩れてしまうんですよね。
融資機関に借り入れを頼む時も、きちんとした事業計画書が必要なんですが、計画書を作る時には絶対に発展・向上していく前提での計画書を要求されます。
私も、人を雇うつもりも無かったのに毎年、1人づつ従業員を増やすとか、毎年売上が10%づつアップしていくとか無理矢理書かされました。
いくら数字を積み上げても実際にうまくいかなかったら、逆に計画が足かせになって店のクビを締めることになります。
ひょっとしたら、計画を立てなかった方がうまくいってたんじゃないかと思ってしまいます。
失敗する特徴2・人が育てられない
お店は盛況だったのに人手不足でスタッフが足りなくてやむえず閉店した店もありました。
現代に多い人手不足倒産の1つでしょうか。
個人の飲食店では、基本人的に人は入って来なくて、入ってもすぐやめるのが当たり前です。
オーナーは元々自衛隊で教官をされていた方でした。人材教育には自信があったようです。
しかし、そうは言っても自衛隊は国家が経営母体です。
言い方は乱暴かもしれませんが、何もしなくても人は入って来て、ほっといても育ちます。
でも、現実、個人店には人は来ないのが当たり前なんです。
来たらラッキーぐらいに思っていた方がいいのです。
実家の家業でさんざん思い知らされました。
個人店で【人を育てよ】と言うアドバイスにそもそも無理があると思うのです。
失敗する特徴3・接客が苦手
ずっと接客業をされていた人が転身して、飲食店を開業したもののうまくいきませんでした。
私は正直、接客が苦手です。
自己開示のためしばらくニューズレターを出したりしていましたが、読んでくれたのはむしろ店に来ない人の方でした。
お客さんにとっては、店の人間はむしろ邪魔で、大事なのは一緒に来た人との会話。
そこに気がついて、お客さんが来たら透明人間になることにしました。
これだけコンビニやネットでの買い物が増えて、コンビニとネットだけでほぼ生活できてしまう中で、(自分もほぼそれに近い人間なので分かりますが)
人間は人と人とのふれあいを求めていると建前では言いますが、実は人間は本音では人との接触を避けているのかもしれないと思います。
大昔、人が一生の間に出会う人間の数は今よりはるかに少なかったはずです。
だから、人と接触しないチェーン店はどんどん増えて来ているのに、人と接触する個人店はどんどん姿を消していくのです。
まとめ 飲食店に向いている人でも失敗する時代
結局、いまや、飲食業に才能のある人が開業して努力しても、失敗するという時代になっていると思います。
私の場合、開業したらダメな人の3つの特徴を全部揃えていて、マイナスの意味でパーフェクトです! うぇーい!
別にこんなヤツでも生き残れたと自慢したいわけではなくて、飲食業はよほどのことがないと無理ゲーな感じです。
時代のすべてのベクトルが店を借りる、モノを仕入れて売る、在庫をする、薄利なものを売るなど、飲食店は弱者がやってはいけないビジネスの要素を全てをかね揃えています。
戦略的に最初から、今までの飲食店の形をとらないと言うのならありだと思います。
お金をかけない商売の仕方は、えらい店長の「しょぼい起業で生きていく」に詳しく書かれており、おすすめです。
けして大成功はしないけど、生きていくだけはできます。
「何を言ってる。成功しなけりゃやる意味ないんだよ」
と言う方は、違うビジネスをおススメします。
新しい時代には新しいビジネスモデルがあってその流れに挑戦してみてはどうでしょうか?

