カリスマは誰でもなれるの要約・書評

カリスマ研究家の ま、いっかけん です。

今回はメンタリスト DAIGO さんが紹介している本「カリスマは誰でもなれる」の要約・書評をまとめてみました。
時代のカリスマ・メンタリストDAIGOさんが紹介したからか古本にも関わらずAmazonでも高値でも取引されています。

「誰でもカリスマになれる」タイトルだけでも十分に怪しいですが、
帯の文章も
悪用禁止
嘘をつかずに印象操作する」と怪しさをさらに増幅させてます。

怪しいのが苦手な人は表紙を見ただけで本棚に戻しそうな感じです。

しかし著者のオリビア・フォックス・カバンはリーダーシップの専門家で、スタンフォード大学、エール大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、国連なので講演をしている実績の持ち主です。

アメリカのトップ企業のエグゼクティブコーチとして活躍しておりちゃんとしています。

普通、カリスマは持って生まれたもので後天的な努力ではどうにもならないと思いがちです。
しかし、カバンはカリスマ性は魔法ではなく学んで身につける立ち居振る舞いだと主張します。
あのスティーブ・ジョブズでも当初のプレゼンでは若くてぎこちなかったのです。
長い年月をかけて訓練と改善を繰り返し、最終的には真のカリスマに成長しました。

カバンの指導は具体的かつ実践的で、何の不明瞭なものもありません。

紹介される豊富なエクササイズは心理療法で古くから用いられているものだったり、マインドフルネス瞑想法などのエクササイズもふんだんに取り入れられている最先端のものです。

カリスマになることとそもそもは煩悩を減らす仏教の修行法だったマインドフルネスでは一見、相容れないような気がします。

ジョブズが座禅をしていたのは有名です。
本の一章「カリスマを邪魔するもの」ではこの邪魔者の正体を肉体や精神の不快感としていました。

2013年の映画では「スティーブ・ジョブズ」では社内外での権謀術数で周りとの人の軋轢を恐れない野心家として描かれていました。
それから晩年のような姿になるには精神修養が必要だったんでしょうね。

「カリスマは誰でもなれる」目次

カリスマは神秘ではない
カリスマ的な振る舞いプレゼンス、パワー、誠意
カリスマを邪魔するもの
障害を克服する
カリスマ的な精神状態を作り出す
カリスマのスタイル
カリスマ的な第一印象
カリスマは聞き上手で話し上手
カリスマ的なボディランゲージ
困難な状況こそカリスマらしく
カリスマのプレゼンテーション
危機的状況とカリスマ
カリスマ的な人生ーー困難に立ち向かう

カリスマに必要な三大原則  プレゼンス、パワー、誠意

プレゼンスとは?

プレゼンス=presenceを英和辞書で引くと1.存在 2.面前3.存在感とあります。

本著の意味ではやはり存在感が一番当てはまります。
頭で考えていることより目の前のことに集中せよということらしいですね。その集中が効果をもたらすのです。

集中とパワーを表すのにボディランゲージが必要となります
そして脳は現実と想像とを区別できないのでカリスマ的な精神状態を作り出せば、自ずとカリスマ的な佇まいが外面ににじみ出ると主張します。

このあたりはロバート・デ・ニーロやダスティン・ホフマンなど数々の名作を輩出したアクターズスタジオの演技論にも通じるところがあると思いました。

カリスマを邪魔するもの

カリスマを邪魔するものは肉体的な精神や違和感から生じると言います。

そこから自分や周りに対する不信や不安などネガティブな感情に心を支配されて、外側に現れるとカリスマとは全く逆な方向に向かってしまいます。

この中で紹介されているエクササイズは【責任転嫁】です。

どんなマイナスなことも、自分より高次の存在、例えば神様とか仏様とかをイメージしてそれを全てに委ねてしまうと楽になります。

責任転嫁と言うと聞こえが悪いですが「なすがまま」や「神の御心のままに」という言葉に置き換えると納得できます。

障害を克服する

この章は前章で定義されたカリスマの障害となる違和感を克服するエクササイズが網羅されています。

違和感も受け入れて、書き換えるという手順です。

前半はマインドフルネスの手法で違和感を丸ごと受け入れ、観察します。否定的な感情も、距離を置いて客観視すると冷静に受け入れられるようになります。

「違和感を中和させて現実を書き換える」と言うと起きた現実を自分の都合のいいように書き換えると誤解されるかもしれません。
でも、この場合はちょっと違います。

例えば、ふられた事実を書き直して、「ふられてない」としても現実は変わらないし、ふられていないと認識してさらあに相手に迫ってもストーカー扱いです。

起きた事実は変えようがないので起きた事実に対しての解釈をし直すということでしょうか。

後半部分は NLP などの催眠療法近い手法です。

あと上級コースは【不快感になれる】という意外なものでした。

【感覚を探求する】
【安心できる領域を広げる】

というエクササイズはあえて不快感を味わい尽くし困難な状況に耐えられるように鍛えていくのです。

カリスマにならなくてもこの項目は日常生活の困難に勅命した時役に立つかもしれないなと思いました。

カリスマ的な精神状態を作り出す

前章までがカリスマになるまでの下準備で、これからは本格的に精神・態度・話し方など具体的にカリスマを作り上げていく段階に入ってきます。

まずイメージトレーニングですがいろんな本に取り上げられているますのでここではちょっと割愛します。

内面からにじみ出てくる誠意が大事ということで、誠意を持つためのステップに感謝と思いやりの大切さを説いています。

そしてなにより重要なのが他者への思いやりはもちろんのこと。自分自身への思いやり、すなわちセルフコンパッションが大事だとときます。

これはマインドフルネス精神療法から発生した心の持ちようです。

セルフエスティーム=自己自尊とはちょっとニュアンスが違っています。

セルフエスティームであれば実績もないのに自信過剰になる危険性があります。

セルフコンパッションは根源的に自分を慈しむ方法で、「俺は今まで何の結果を出してないぞ」と現実的な自信の根拠がなくても一歩が踏み出せる勇気をくれます。

鬱や不安神経症などにも効果があると言われています。

メッタ

聞きなれない言葉ですがメンターのことでしょうか?

自分の理想の人からアドバイスをしてもらいますメンターが入るように想像して存在に包み込まれるようにイメージします。

カリスマのスタイル

ブロガーのマナブさんは尊敬するホリエモンをイメージして、脳内妄想で悩みがある時に助言してもらうと語ってします。それに似てるかもしれませんね。

この章では四つのカリスマのスタイルに言及しています。

集中力のカリスマ

スポーツ選手や囲碁や将棋の棋士たちのことでしょうか。また俳優や芸術家など集中力が要求される仕事のカリスマ達ですかね。

ビジョンのカリスマ

経営者や学者のことでしょうか。

優しさのカリスマ

マザーテレサやダライラマのような宗教的指導者のことでしょうか。

権威のカリスマ

地位を持っている人政治家や組織のトップでしょうかね。

カリスマ的な第一印象

カリスマは聞き上手で話し上手

カリスマ的なボディランゲージ

カリスマのプレゼンテーション

などの部分は、この本の根幹の部分で概要だけ紹介しても意味はないので、本書を繰り返し読んでエクササイズを実践して継続するしかないでしょう。

本書でも私が最も注目したのは最後の二章でした。

危機的状況とカリスマ

カリスマの真価が問われるのが苦しい状況に陥った時です。
困難と向き合うか? それとも逃げるか?

普段かっこいい言動をしていても肝心な時に逃げるのは偽者です。

著者は困難な状況こそカリスマを作ると主張します。
歴史上の偉人でも困難な時に現れリスクを取って危険に飛び込んでいった勇者ばかりです。

カリスマ的な人生困難に立ち向かう

最終章はカリスマを獲得した後のデメリットが紹介されています。

カリスマになったら人生アゲアゲばかりではなくて、妬みも買うし、スポットライトを浴びる 重圧にも苦しめられるようです。

確かに人の羨む地位や名声を得を受けた人はその栄光も華々しいと同時に、そのリスクも多大なものがあるようです。

NHK の大河ドラマ「いだてん」でも水泳の前畑選手がオリンピックでの国民からの期待を一身に受ける様子は彼女が若くて可憐なだけに余計に痛々しくなります。

そんな時、本著がすすめるエクササイズは【脆さを見せる】です

メンタル本はかなり読み漁りましたが弱みを見せるエクササイズを紹介している本は初めてかもしれません。

弱そうな人がもろいのは当たり前だが、強そうなカリスマが時折見せる弱さは共感を呼びます。
この人を守ってあげないとと周りの人に思わせるのかもしれません。

西南戦争の西郷隆盛の様子はこんなだったのかなあと想像します。

しかし、脆さを見せるのは程度を考えないといけません。

あまり、脆すぎるとこの人について行って大丈夫かなと心配されて、カリスマがなくなってしまいそうです。

脆さもパンチラと同じでモロ見せしたら相手に引かれます。あくまでチラ見せがポイントのようです。

カリスマの力は両刃の剣

カリスマの言葉はたとえ間違っているとしても多くの人々を信じ込ませる力があります。
悪い影響を与える危険を払っています。

ヒットラーやムッソリーニなどの独裁者がその例です。

カリスマには大きな責任が伴うという戒めです。

この本のまとめ

マインドフルネスで心の基礎を作り催眠療法で具体的なイメージトレーニングをしていく。
2つの手法をハイブリッドさせて、違和感がない内容でした。

催眠療法は自分の都合のいいように未来をイメージすると見られがちですが、困難な状況に陥った時の心構えや対処法まで網羅しており、極めて現実的で実践的な内容です。

ものすごく内容の濃い本ですが、やはりタイトルがちょっと胡散臭い感じがして損をしている気がします。

カリスマになる方法は別にカリスマにならなくても普通の人にも十分有効な方法でした。

しかし、この本の通りにしたらカリスマになれるかどうかは保証できません。
誰でもカリスマにはなれるかもしれませんが、誰もがなれるとは限らないのです。
やはり人間の内容と行動が大事だと思います。




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