伝説の名著「食えなんだら食うな」の書評・感想・レビュー

ま、いっかけん
伝説の名著研究家のま、いっかけんです。今、ちょっと話題になってアマゾンでも在庫がない「食えなんだら食うな」を読むことができたので感想を書きますね

伝説のはだしの禅僧の名著「食えなんだら食うな」とは?

「食えなんだら食うな」は戦前戦後に活躍した【はだしの禅僧】と呼ばれた関大徹さんが75歳の時に1970年代に発表した自伝著書です。

一度、1999年頃にも、復刊しています。

今回また約20年ぶりの復刊して、話題を読んでいます。

初出版の時も復刊の時も、ちょうど景気があまりよくない時期、世の中に停滞感がある時期ですね。

1999年頃もちょうどそんな時期だったように思います。
名著は永遠に何度でも読み直されるんですね。

「食えなんだら食うな」の意味

「食えなんだら食うな」本のタイトルになっているこの言葉。

ドキッとするインパクトある言葉ですが、どういう意味か読んでみないと分からないところもあります。

関和尚の所へ、若い僧が訪ねてきました。

親の跡を継いで住職になることになりましたが、寺は貧乏で、他の仕事もしないととても食べていけないと言うのです。

そこで、和尚が言った言葉が、

「食えなんだら食うな」


だそうです。

貧乏なら貧乏でいいじゃないかと言うのです。

関和尚は生涯独身。

酒もタバコもせず、生涯精進料理を通したようです。

そんな全く欲のない人から見れば、貧乏だろうと金持ちだろうと世俗の欲には全く興味なかったんでしょうね。

良く研がれた名刀がバッサリ斬るような、切れ味のいい言葉ですが、

よく考えると、
「ちょっと、待ってくださいよ。そうは言ってもね。やはり食わないといけないでしょ」
と言いたいところですが、名僧にかかると衆生の悩みって埃ほどのものだったのでしょう。

「食えなんだら食うな」その内容

「食えなんだら食うな」の内容は以下の通りです。

  • 食えなんだら食うな
  • 病いなんて死ねば治る
  • 無報酬ほど大きな儲けはない
  • ためにするなんて禅だ
  • ガキは大いに叩いてやれ
  • 社長は便所掃除せよ
  • 自殺するなんて威張るな
  • 家事嫌いな女なんて叩き出せ
  • 若者に未来なんてあるものか
  • 犬のように食え
  • 地震ぐらいで驚くな
  • 死ねなんだら死ぬな

章のタイトルを読んだだけでも、関和尚があっさりバッサリと
世間をぶった切っているのがおわかりだと思います。

中には現代社会でそんな発言したら、即炎上という過激な発言も……

もし令和になってこんな内容の本を作ろうと思ったらちょっと難しいかも知れませんね。

ちなみに最近のお坊さんの本は、優しくわかりやすく禅や仏教を噛み砕いて解説している本が多いです。

それに比べて昭和のお坊さんの言葉はどれも過激です。

小説家でもあった今東光和尚は人生相談でも、

「簡単だ! マスかいとれ」
これでおしまい。

一瞬、スカッとするんですけど、全然悩みが解決していない!

平成の悩み相談係の北方謙三さんの「ソープへ行け!」に通じるものがあります。

ちなみにどちらも週刊プレイボーイで連載され、島地勝彦さんの担当でした。

同じ突き放し系でも、まだ岡本太郎さんの言葉には、なぜ自分自身を崖っぷちに突き落とすのかその信条が書かれていたので、大いに共感できて、読む度に心が奮い立つのです。

が、昭和のお坊さんは、黙って人を崖に突き落とす感じです。

それで死ぬくらいならそこまでだよって感じです。

ま、いっかけん
昭和時代はまだ、お坊さんは普通の人間より、各が上のようなイメージがありました。今、仏教のメカニズムはだんだん解き明かされて学問に体系化されています。宗教色なしに実践できるようになりました。

今回の教訓

昭和の時代、とくに戦後は割と勢いだけで人生やりおおせた。
でも、これからはそうもいかない。




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