中学時代のあだ名をつけた同級生追悼「必殺仕事人・中村主水」と藤田まことに学ぶ逆境の生き伸び方

ま、いっかけん
私名字が中村で、中学時代のあだ名が主水でした。主水とは当時人気絶頂だった「必殺仕事人」の主人公・中村主水にちなんでです。当時日本中の中村さんが主水とか八丁堀と言われたでしょうね。中学の同窓会があり、卒業名簿を見せてもらったら、そのあだ名の名付け親だったN君がすでに逝去していました。

テレビ時代劇でずっと同一役者藤田まことさんによって演じられた中村主水は時代劇中で一番長く活躍したヒーローではないでしょうか?
中村主水とドラマ必殺シリーズの記事は人気番組だけあってたくさんあります。
今回は中村主水と演じた藤田まことさんから私が学んだ生き方を語りたいと思います。

中村主水とは?

中村主水は1972年から放送が開始された必殺シリーズ第二弾「必殺仕置人」から登場したキャラクターです。
第一弾の「必殺仕掛人」はご存知時代小説の巨匠池波正太郎原作です。
高額な報酬をもらって、この世に生きていては困る許せぬ人でなしを【仕掛ける】仕掛人が活躍しますが、原作では仕掛人は一回の殺しに大金を積まれるので、一度仕掛けをすると一年位は、表家業に精を出して裏稼業はお休みです。
しかし、毎週放送されるドラマでは毎回毎回悪人を殺さないと成り立ちません。
これでは【仕掛人】が安っぽく見えてしまう。
激怒した池波先生は原作をおりてしまいます。
そこでプロデューサーがとった苦肉の策が、設定はそのままにキャラクターだけをちょこちょこっと変えて全く違う番組として作り直しました。

それが「必殺仕置人」です。
仕掛人には仕切る元締が登場しますが、仕置人はアウトローばかりの合議性で物事が決まります。仕置料も低料金なんで毎週仕置ができてもおかしくありません。
当初、中村主水は念仏の鉄・山崎努さん、棺桶の錠・沖雅也さんの次の三番ポジションでした。登場しない回もありました。
でも中村主水をストーリーのメインに据えるとドラマがスムーズに展開することがじょじょにはっきりしてきました。

中村主水が奉行所の同心なので、表向きの事件と裏の事件が一致しやすい。

他の仕置人たちが基本みんな裏街道を生きるアウトローばかりなので、主水の家族で日常を描ける。

なによりも普段はしょぼくれ同心の主水が裏稼業だと凄腕の殺し屋という設定が愛された。
他の仕置人だけだとカッコよすぎるんですね。

後期になると表の時のコメディシーンがやたら増えたような気がします。

おっさんが生き抜くために大事なことは全部中村主水から教わった

何よりも生き残ることを優先する

毎シーズン、最終回あたりになると仕事人グループに危機が迫ります。
そこで、多くの仲間達が命を落とすのですが、主水は危機を回避してきました。
まあ主役だから死んだら困るからなんでしょうが、危機のたびに主水独特の危険を察知する嗅覚が働いて逃げおおせている様子がリアルでした。
他のメンバーが自分の生きる信条や意地みたいなものにこだわっている時も、常に主水はシビアに生き延びる生き残ることを考えていました。
ま、仕事人一人一人の死に様がカッコいいんですが、主水には死に様よりブサイクでも生きのびる生き様が似合っている気がします。
(映画「主水死す」では爆死するのですが、その後数年して何事もなかったように新シリーズがスタート!)

開き直る

これ位人からディスられたヒーローもいないでしょう。 
家庭では婿養子で種無しかぼちゃといびられ、職場では昼行灯と役立たず扱いされ、仕置人仲間からもその金に対するがめつさや、大物と戦う時の腰の引け具合をバカにされ。

それがどうしたと開なおりどうどうと生きている主水。

その姿が学生の時代はものすごくイヤだったんです。
気持ちは他のかっこいい仕事人秀や勇次に感情移入してました。

今になって主水の生き方のほろ苦さが分かります。

目的のためならスタイルにはこだわらない

中村主水の殺しのスタイルが相手を油断させておいての騙しうちです。
たいがいの仕置人はかっこよく殺すのに、主水だけは同心を装って油断させておいてグサッとやっちゃいます。
正面で正々堂々戦ったのはほんの数回じゃないでしょうか。

もし相手が格下だとしても絶対に油断しない。
確実に仕留めるための騙しうち。
殺し技に美しさや独特の美学があった他の仕置人たちとは一線を画します。
当時はヒドっと思いましたが、今では主水は他の仕置人たちより1ランク上の殺し屋で、殺しのスタイルにこだわりがなかったのではないかと思います。

名優藤田まことから学ぶこと

最初はぶきっちょでいい。でもコツを掴んだらしつこい。

当初の必殺シリーズは梅安の緒形拳さんや、鉄の山崎努さんが主役でした。
二人ははじめ他の役者さんは同じ役で固定されるのではなくて、常に違う役柄に挑戦していきたいものなんだそうです。
藤田さんはそれとは全く違うタイプで、同じ役を何度もやって役を掘り下げて深めていったタイプだと思います。
必殺以前は「てなもんや三度笠」必殺後は「はぐれ刑事純情派」「剣客商売」など藤田さんが取り組んだドラマはほとんどがロングランのながーいシリーズになっています。
長くやり続けることで、いつのまにか唯一無二の存在になっていったんですね。

現在で言うと、「科捜研の女」の沢口靖子さん。「相棒」の水谷豊さんがそのタイプかな。

苦難から目をそらさず淡々とやるべきことをやる

藤田さんはある時、経営していた飲食店の経営が傾き多額の借金を抱えることとなります。
一生かかっても払いきれないような途方もない額の借金でした。
普通なら破産宣告すればいいような状況。

藤田さんは堂々と記者会見を開いて、借金を地道に返済すると宣言します。

どんな逆境でも淡々とやるべきことをやる。
晩年には借金を全額返済したようです。
したたかに生き抜くご自身が演じた役に近いたくましさを感じました。

ま、いっかけん
正直、オンエア当時の私には、主水や藤田まことさんの魅力を理解するには青すぎました。今やっと、楽しんで見られています。

必殺シリーズはBS朝日やアマゾンプライムの松竹チャンネルで絶賛放送中。
膨大な話数があるので、一生必殺シリーズの再放送だけで暮らしていけそうです。

 




スポンサードリンク




スポンサードリンク