豊田有恒「日本SFアニメ創世記」によると、あるプロデューサーに呼ばれ、新作のSFアニメの設定を任された。設定の大まかの部分をそっくりそのまま盗用されて、最終回まで監修でつきあったがギャラは未払いのまま。著作権もそのプロデューサーのものになった。 そのアニメこそ「宇宙戦艦ヤマト」だった。
久里洋二さんの「ボクのつぶやき自伝」
は久里さんのTwitterの発言を集めたモノだが、意外に読みやすかった。短いセンテンスを並べた方が若い人には読みやすいかもしれない。
その中で……
丸尾長顕さんが弟子の深沢七郎さんの書いた小説にだめだしをし、微に入り細に入り手を加え、指導していたのを目撃したという。
それが、「楢山節考」だった。後に中央公論新人賞を受賞。華々しいデビューを飾る。
久里さんは、深沢さん一人で書いてないことを疑っている。後に丸尾さん深沢さんは絶縁状態に――。二人の間になにが?
真相は闇の中だが。深沢七郎さんの奔放なのキャラと作品にギャップがあるのは確か。
「人類滅亡教」などのエッセイや人生相談の洒脱な本と。「楢山節考」「笛吹川」では同一人物の作品とは思えない。でも、エッセイと作品が全然違うテイストな作家は他にもたくさんいるし……
読む方は裏事情はどうでもいいことだ。楽しめたらそれでいい。
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