
ま、いっかって名前でよかった
お店を始めた当初、どう商売をすすめていけばいいので、いろいろ専門家・コンサルタントの先生に相談に行きました。
すると、
「まず看板がダメです」
と言われちゃいました。もともと私がIllustratorで自作したものなんですけど、別に自分で作りたかったワケじゃなくて、あくまでたたき台として作ってみたんですけど、なぜか改善されることなくそのまま看板になってしまったんです。
「あー、やっちまったか」
と思いましたけど、できてしまったものはすぐにすぐ改善できないのでどうすることもできません。
そして「ま、いっか」って名前。まず、まの後に「、」がついているのがダメ。あといっかの小さい「っ」がダメだって言うんですよね。検索する時に間違えやすいらしいんです。
でも「変な看板」「変な名前」だからこそこうしてマスコミにも取り上げていただけたので結果オーライかなあと。
オリジナルメニューでよかった
うちのメインメニュー「モーカッパ」や「すねっかじり」も紹介されたんですけど、
創業当初も、今でも「カレーを作れ」「ホルモンを作れ」「牛丼」を作れとか散々言われまくりました。
でも、私はオリジナルメニューを世間に広めたくた始めたんで、他のことをやっても自分では全然楽しくないんですよ。
みんな世にありがちなものを欲しがるんですけど、みんな平均的などこでもあるものばかりになったら、つまんなくなると思うんです。
たとえば世界中にセブンイレブンだらけになったら、地域性とか個性とか何にもなくなって、世界どこ行っても変わらない風景になったらゾッとしませんか。
お客さんで県北出身の方がいました。実家がお米を作ってらして「農協」の指導で、売れる米を作りなさいと言われ、銘柄をコシヒカリに変えたそうです。ところがコシヒカリにしても全国どこでもコシヒカリが生産されるようになり、安く買い叩かれます。結局、残ったのは借金だけだったとか。
専門家って方は、何かどこかでうまくいった成功事例を、引っ張ってきて全国のどこでも同じように当てはめて勧めます。ひところ、たい焼きとか肉巻きおにぎりとかあちこちに出て、あっという間に消えていきました。
まだ全然商売として成り立っているか分からないのに、エラそうですが、やっぱりオリジナル性を大事にしたいなあと改めて思いました。