
45歳で絵本作家になると決意。50歳でデビュー。
サトシン先生は以前は大手の広告代理店でコピーライターをしていました。その後フリーに。
コピーライターというと私達の世代では糸井重里さんや林真理子さん。クリエイティブな仕事でカッコいいというイメージです。が、サトシン先生曰く、企業に依頼されたことを技術を使って処理していく仕事で、
「ゼロから何かを作り出す仕事」とはかけ離れていたそうです。
そんな時、クライアントさんから絵本形式でコピーを作る仕事が……絵本づくりを体験し、
「俺がやりたかった仕事はこれだったんだ!」
と気づきます。
奥さんには内緒でコピーライターの仕事は辞めて、絵本作家になる修行を開始します。
「絵本作家になる前にまず500個企画を考えよう」
寝る間を惜しんで、しかも他の作家に影響されないように一切他の作品を見ないでパソコンに向かう日々です。
修行開始半年後、ようやく奥さんにコピーライターを廃業したことが発覚。
「5年間分蓄えがあるからその間に絵本作家としてデビューする」と約束。本当は2年分しか蓄えがなかったらしいのですが、上手く奥さんを丸め込むのに成功。そして本当に50歳で絵本作家デビュー。プロになる人は覚悟も行動も違いますね。
全国各地を回られて、今でも夜中まで仕事をされて、絵本の執筆は早朝だそうです。56歳ですごいハードな生活をされているのにタフですね。すぐヘロヘロになる私は見習わないといけませんね。
大傑作「ま、いっか!」をライブで読み聞かせ

そして、鳥取県在住の男性絵本専門士さんと「ま、いっか!」を読み聞かせショー。
「ま、いっか!」という時はみんなでシャウト。まるでライブのような熱さですよ。
「ま、いっか!」はサトシン先生の座右の銘だそうです。
人生、ま、いっかと言ってれば、なんとかなる! 本当ですね。
私も愛している言葉が先生の座右の銘で感激。実はクヨクヨ・ウジウジ派なんですけど、「ま、いっか」を心の中心に置いて行きていきます。
数々の名作の中の根底に流れる「ま、いっか!」
その他この日読み聞かせした絵本は
読み聞かせでは読まれなかったけれど、娘が小学校時代学校の図書館でいつも人気だったそうです。
もっとおおらかな視点で人間や社会を見ませんか。もっと大きな眼で生きるってことを見たほうがいいんじゃないっていうメッセージがあるような気がするんですよね。
つまり「ま、いっか!」精神が全てのサトシン先生の作品に流れているんではないかなと思います。
王冠の秘密
サトシン先生は常に王冠にサングラス。なんとその王冠は岡山で買い求めたものだったそうです。その理由は
- どこにいてもはっきり目立つ。
- 本人と識別できる。
- かぶっていないと誰だか分からない。プライベートが守られる。
- 王冠をかぶるだけでとジーパン・Tシャツでもかしこまった席でもフォーマルに早替り。
なるほどいろいろ便利なんですね。
サトシン先生と作品に出会えてよかった

おもわず三冊も買ってしまいました。すっかりサトシンワールドにはまってしまいました。みなさんの一冊手にとってみて下さい。大人もハマる絵本ですよ。