
私の場合、今まで30年卸売として裏から飲食店を見てきた経験と考察から、どうしたら潰れないかということを考え出した結論が、しょぼい店でした。
えらいてんちょうさんは僅かの間に、資本もない起業家が生きていく答えを導き出したんだから、頭のデキが違います。
私のしょぼい店が続いている理由は下記の記事を読んでください。
◎目次
著者えらいてんちょうとは?
えらいてんちょうさんは人気YouTuberで宗教ネタの動画で有名です。
しょぼい店の経営手法でいまやいくつものビジネスを手がけています。
培った独自のノウハウを指南する経営コンサルトもしています。
気になるのはその手法ですが、目からウロコのものですよ。
常識を疑え! しょぼい経営術
経営計画書・元手・借り入れもいらない
「生活の資本化」というのは、家族で食べるためだけに作っているのを余った分を人に売るとか、毎日移動しているので、移動のついでにモノを売るとか、普段普通にやっている延長線上で商売をする方法です。
さすがにここまでは考えつきませんでした。
えらいてんちょうさんは、就職したことも、家業を手伝うこともなく「しょぼいビジネス」の法則を見出すことができたのは、現実を俯瞰して観ることができて、そこに一定の法則を見出すことができたからでしょうね。
「しょぼい起業」は、軌道に乗るまではふつうに家に住むより少し大変です。なぜなら、誰も手伝ってくれないからです。スタッフがいないので、いくら登記上は社長だろうが、仕入れるのも自分、陳列するのも自分、お客さんの相手をするのも自分、トイレ掃除をするのも自分です。「資金もいらねえ! 誰にも頼らねえ! 基本全部自分でやったる!」ということを覚悟して始めないと、そもそも店が開店しません。」(『しょぼい起業で生きていく』(えらいてんちょう 著)より)
店には住めばいい
おなじ家賃を出すんだったら、生活と店を一緒にするんじゃなくて、店に住めばいい。
実は私の父母も最初に精肉店を立ち上げた時はそうしてました。店舗の冷蔵庫の裏で家族4人で暮らしてたんですよ。私が0歳から3歳位までの話です。
妹が産まれた頃はさすがに5人は無理で、アパートに移りましたが……
これが生活とビジネスが切り離されてたら二重にお金がかかりますもんね。
私の店の場合は既が持ち家があったので、そうは行きませんでしたけど……
人手もいらない
「そして、「しょぼい起業」は、軌道に乗るまではふつうに家に住むより少し大変です。なぜなら、誰も手伝ってくれないからです。スタッフがいないので、いくら登記上は社長だろうが、仕入れるのも自分、陳列するのも自分、お客さんの相手をするのも自分、トイレ掃除をするのも自分です。「資金もいらねえ! 誰にも頼らねえ! 基本全部自分でやったる!」ということを覚悟して始めないと、そもそも店が開店しません。 」(『しょぼい起業で生きていく』(えらいてんちょう 著)より)
私もいまだに全ての業務を一人でこなしています。
つまり、社長になって人を動かしたいって思っている人には最初から向いてないかも知れませんご注意を!
でも仕事の上で誰かから指示されることもないし、指示するこおともありません。それだけは気楽かな?
集客・宣伝必要なし
このように、「しょぼい起業」は今まで常識で考えられていた「しょぼくない起業」からは全く正反対の発想で、デタラメのように思えますが、
日本式の小商いの伝統からかんがえたら、小資本で始める商いはお金をかけないのが鉄則でした。
ビジネスからの観点より生活者としての視点で見ると、しょぼくない起業の常識の方がおかしいのかも知れません。
えらいてんちょうさんはその既存のビジネス視点のバイアスを見抜いていたんですね。
私の場合は、やってみて次第に金銭的にも肉体的にも限界が来て、上記のことを断念せざるをえなくて、広告宣伝、人を雇う、を諦めたんですけど、結果的にはそれが正解だったことがこの本を読んで納得できました。
目立つ立地、派手にオープンすることの落とし穴
私の知人にも、誰もが知っている大きなショッピングモールに出店された経営者の方がいます。
ところが、期間の差はありますが、ほどなく撤退されています。大資本でない限り、大きな施設に小資本が大きな施設に出店するのはリスクが大きいのです。
商工会のアドバイスや、融資を受けようとすると必ず経営計画というものが必要になってきます。
いわゆる「キチンとした計画と準備」です。
しかし、このキチンとしたことをしようとすると、必ず予算が膨らんでいきます。
小資本が大きな資本と同じ基準で、開業すると必ず無理が生じるのです。
ここら編の事情は本書のえらいてんちょうさんと借金玉さんとのインタビューに詳しいです。
借金玉さんは、天性の人たらしの性格で、飲食店を開業するのに、第3者から多額の融資を受けることに成功します。
そのせいで、店をきちんとしたものにしたが故に、ビジネスの規模が大きくなりました。
大きくなると収益がいい時はいいんですが、収益が悪化すとマイナスが何倍にも膨らんでしまします。
そのせいでハンドルネームの由来になる大借金を作ってしまうのです。
だから、起業を考えている人、今起業をしている人は是非この本を読んでいただきたい。
ただ夢を見るだけじゃなくて、現実的に世知辛い世の中を渡っていくしたたかさを学習できると思います。
ただし夢のようなお話ではないよ
私のようなしょぼい店はなかなか潰れません。お金をそもそもかけてないし、お金が出ていく要素をできるだけ排除しているので、潰れようがないのです。
ただし、大儲けもしません。
でも、生活するので精一杯ですが、同じ収入でも人から散々こきつかわれたり怒られたりして貰える金と、ストレス0で貰える金だったら断然、自由の方がいいですよ。
この本に説かれているのは、誰にも文句言われずに世の中を生きていく生き方です。
現に私も副業ライティングをしないと、回っていかない状態です。でも誰にも文句を言われずに(妻以外)生きているので、
それでま、いっかです。
あなたが、人から散々文句言われても、耐えれる忍耐強い方なら、今の環境で頑張ってください。
しょぼい! ってアカの他人から言われるのが嫌だったら今の仕事を続けましょう。
でも、人になんと言われようと思われようと自分のやりたいことをやりたいようにやりたいと思ったら、一読、いや熟読することをおすすめします。

voice icon=”https://maikka.info/wp-content/uploads/2018/06/15259514115290.jpg” name=”ま、いっかけん” type=”l fb”]最近、えらいてんちょうさんがプロデュースした喫茶店をご夫婦で経営されてる池田達也さんも本を出しました。
興味ある方はこちらもどうぞ。
いろいろ大変だけど、自分の店を持つのはうれしいもんでスよ。