俳優の風間トオルさんは、幼少期極貧の生活であったことは有名です。洗濯機がお風呂がわりだったり、野原の雑草を食べて飢えをしのいだり、著書「ビンボー魂」にびっくりエピソードが満載です。是非!
両親が家を出て、祖父母の元での貧乏暮らし。まあ、この時点で風間さんの運気は最低とします。
ところが、、成長するにつれて、風間さんの運気にじょじょに変化が――。
見ず知らずの資産家の人に札束をもらったり、モデルにスカウトされて、トレンディドラマに出演、あれよあれよという間に人気者に!
俳優としてポジションを確立した後も、アフリカロケで飛行機が墜落、一緒に乗ったスタッフのほとんどは怪我をしていたのに、風間さんだけはまだ、無傷! おそるべき強運の持ち主。
風間さんと同じように幼少期は底運で大人になるにつれて運気急上昇した人物を私は知っています。
うちの父です。
(太平洋戦争です)戦中生まれで、年代は少しさかのぼります。生まれる前に父親(私の祖父)は戦地へ――そこで戦病死。
戦後、母(私の祖母)は他家へ嫁いで、以後祖父(私の曾祖父)に男で一人で育てられます。一度養子に迎えた人に唯一の財産の田畑を全部売られてしまい。生活は超極貧。祖父も中学を行く前に逝去。
ここまでは運のどん底です。
ところがここから巻き返し、中学を出て商家へ修行し、そこで知り合った母と結婚。独立すると、当時の好景気の影響もあって、とんとん拍子に財を成していきます。
よく運について書かれた本には、
「運と不運は半分半分。結局総量は同じ」
という説が書かれています。
ここまでは書かれていますが、それは個人に限らないのではないかと私は思っています。一族全体の運の流れもあるのではないか?
と仮説を立てました。
父の場合、祖父も戦死、曾祖父も無念の死前の二代が不運なまま死んでいます。父も幼少期は不運でした。ですが、大人になって運が急上昇します。常に平凡で安定した人生を送ってきた人では考えられない上昇ぶりです。 欽ちゃん萩本欽一さんが「ダメな時ほど運がたまる」他、不運や失敗したときこそ運がたまっているのだと説かれました。
私はそれを「運貯金」と名付けて、個人の運だけじゃなくて、一族の全体の運も貯めるものとして考えました。
不運に遭遇すると現実ではマイナスでも、「運貯金」にはプラスに貯蓄される。つらければつらいほど、運貯金には運がたっぷりたまっていきます。
運貯金にたっぷり不運がたまったら、こんどは現実にあふれだします。あふれたときには不運は幸運に変わっています。だから、運貯金をためた人は一気に、運気が上昇するのです。
不運のうちに亡くなった人は、子孫にその運を残せます。「運の財産相続」です。ちょっと都合のいい考えのようにも思えますが、
そうすると無念の死をとげた人も浮かばれるような気がします。
「運貯金」の存在を信じると、どんな不運不遇の時でも今は運をためている時だと考えれると思います。
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